技術情報Technical intelligence
スプリットレンジ制御とは?(平行特性)2023.06.05
1つの入力信号で複数のバルブを制御する
1つの入力信号を2つの異なる制御に使用できる「VSC-SP」スプリット演算器ですが
前回お話させていただいた「V特性」に加えて「平行特性」といった制御を使用することができます。
特性の変更は本体内部のDIPスイッチを切り替えるだけと簡単です。
平行特性制御とは?
平行特性とは、下グラフの様に入力信号に対する2つの出力信号特性が平行っぽくなる特性です。
では、平行特性の利用例についてお話を進めていきましょう。
得意領域を役割分担
大口径のバルブで小流量をコントロールしようとすると、わずかな弁体の動きでも
流量が大きく変動してしまうので制御が不安定になる場合があります。
このような場合は、小口径のバルブを並列に配置し小流量制御をお任せするレイアウトがオススメです。
でも2台の比例制御弁を連携させて制御するのは…
なんだか難しそうですよね。
と、ここで登場するのがスプリットレンジ制御の平行特性です!
VSC-SPを利用することで調節計からの信号を簡単に2台のバルブに振り分けることができます。
2台のバルブを連携させることで、幅広い流量域で良好な制御を実現します。
まさにチームワークの勝利です!
小流量時の制御
低流量コントロールの領域は、小口径調節弁の出番です。
設定した値まではOUT Bの出力により小流量弁が流量制御を担います。
大流量時の制御
小流量制御弁が全開となると、大流量制御弁が流量コントロールを引き継ぎます。
設定した値からはOUT Aの出力により大流量弁が流量制御を担います。
バルブ作動域の設定
各バルブの作動域はVSC-SPにあるトリマーで設定変更ができます。
OUT Bの小流量制御弁が全開となる入力信号値は6.5~14mAの範囲に0.5mA刻みで調節できます。(SEL Bで設定)
OUT Aの大流量制御弁が開きだす入力信号値は10~17.5mAの範囲に0.5mA刻みで調節できます。(SEL Aで設定)
VSC-SPを使用するには、電動弁用の電源とは別にDC24V電源が必要です。
DC電源ユニット(MINI-PS)もご用意しております。
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バルブの単体性能だけでは使用条件を満たせない!
といったときには、こういった周辺機器の力を借りることも解決の一つですね。
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使用条件に合わせて、最適な自動弁や周辺機器を選定させていただきます。
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