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三方弁とは?(L形ポート)2023.01.06
弊社ホームページをご覧いただきありがとうございます。
今回は「三方弁とは?」についてのお話です。
三方弁とは、配管を接続するポートが3つあるバルブです。
英語表記では「Three-way valve」となります。
プラグを上下して流路を切り替える構造の三方弁も世の中には存在しますが
弊社で取り扱っている三方弁は弁体にボールを使用する「三方形ボール弁」となります。
三方形ボール弁はボールを90度回すことで2つのポートの開閉を切替え、流れ方向を変えることができるバルブです。
流路の切替えは二方弁を用いても可能ですが、こちらでは三方弁を採用するメリットを紹介させていただきます。
では、流路切替を二方弁で行った場合と三方弁で行った場合を比較してみましょう。
流れ方向を変える(二方弁)
下(C)から流れてきた流体を左(B)に流すには
バルブ1を【OPEN】
バルブ2を【CLOSE】
とします。
下(C)から流れてきた流体を右(A)に流すには
バルブ1を【CLOSE】
バルブ2を【OPEN】
とします。
当然ですが2台のバルブをそれぞれ操作する必要があります。
また自動弁の場合にはそれぞれのバルブに異なる信号を入力する必要があります。
分岐用にチーズ継手も必要ですね。
流れ方向を変える(三方弁)
L形の流路を有するボールを90度回転させることで流路が切替わります。
操作機上部側から見て
時計回りに90度ボールが回った位置を【ポジション①】
反時計回りに90度ボールが回った位置を【ポジション②】
と表現します。
下(C)から流れてきた流体を左(B)に流すには
ボールを【ポジション①】とします。
下(C)から流れてきた流体を右(A)に流すには
ボールを【ポジション②】とします。
1台の三方弁を操作するだけで流路の切替えができました!
(Tシリーズ,TEシリーズではA、Bポートが逆になります。)
自動弁の場合、操作機が1台なので制御が簡素化できますし、配線コストも節約できます。
分岐するチーズ継手も必要ないので省スペースにも貢献できますね。
三方弁での比例制御
比例制御用操作機と組み合わせることで任意の中間開度での使用も可能です。
(一部モデルは非対応)
お湯の温度制御を例にしますと
温度を上げたい場合は温水側(右側)の開度を大きくします。
温度を下げたい場合は冷水側(左側)の開度を大きくします。
例のような温度制御だけでなく、流量や濃度のバランスなど様々な用途でご使用いただいております。
また、上イラストと逆向きに流体を流すと分流用としてご使用になれますよ。
バルブ単独で完結する制御システムですと調節計付き電動操作機がオススメです。
目的に応じたセンサーを接続するだけで制御盤を設けずにフィードバック制御を実現できます。
調節計付き電動バルブのご紹介
(↑こちらで紹介させていただいております。)
三方弁の本体レイアウト
本体形状は、操作機に対してCポートが横に向いている横三方形(図左)と、Cポートが下向きの立三方形(図右)とがあります。
設置するスペースに応じて機種をお選びいただけます。
弊社がラインアップしている三方ボール弁は横形・立形ともにボールを90度回転させることで切り替える構造です。
そのため、同一操作機を搭載したモデルであれば動作時間も同じとなります。
横三方形
・ELシリーズ(ねじ込み形)
・SLシリーズ(ねじ込み形)
・LRシリーズ(フランジ形、比例制御〇)
・L2シリーズ(フランジ形、比例制御〇)
・L4シリーズ(フランジ形)
・L3シリーズ(フランジ形、比例制御〇)
・LPシリーズ(プラスチック製)
立三方形
・Tシリーズ(ねじ込み形、比例制御〇)
・TEシリーズ(ねじ込み形、比例制御〇)
・TVシリーズ(ねじ込み形、比例制御〇)
・TRシリーズ(フランジ形、比例制御〇)
・PLシリーズ(プラスチック製)
シリーズ毎に本体材質やグランド構造等の違いがあります。
詳細は各製品ページをご覧ください。
(↑青文字クリックで各製品ページにジャンプします。)
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小口径から最大150Aまで数多くの三方弁バリエーションを取りそろえております。
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お客様に最適な機種を選定させていただきます。
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