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電源が遮断されるとバルブの開度はどうなるの?2022.05.02
電源が遮断されると
先日、ホームページの問い合わせフォームからお客様よりお問い合わせをいただきました。
「開状態の時に電源を遮断したらバルブはどのような状態になりますか?
開のまま保持するのか?
スプリングリターンのように自動で閉になるのか?」
といったご質問でした。
弊社のON・OFF電動弁は基本的に
電源遮断 = 開度保持
となります。
なので、ご質問の回答は
「開状態の時に電源を遮断したらバルブは開のままです。」となります。
これは開動作も閉動作も電気モータの力で作動させている電動弁の特徴です。
弊社が製造している”電動弁”の他に、市場では”電磁弁”も多く使用されていますね。
電磁弁の場合だと「通電時開」や「通電時閉」といった作動となるものが多いので
電動弁の場合は?といった疑問につながるのだと思います。
通電時「開」仕様の電磁弁は
・通電するとコイルに電圧が加わり鉄心(駆動部)が引っ張られ、バルブが「開」になる。
・電圧を遮断すると鉄心がフリーとなり内蔵されたバネの力で元の位置に戻り、バルブが「閉」になる。
といった作動となりますので、意図せず電源が遮断されてもバルブは閉となります。
また、電動弁の場合でも、ご質問の中にあるようにスプリングリターンと呼ばれる
・「閉→開」はモータの力で作動
・「開→閉」は内蔵されたバネやゼンマイで作動
といったモデルも市場には流通しています。
スプリングリターン方式は構造上、バルブを作動させるトルクに加えて
ばねを縮める(ゼンマイを巻き上げる)トルクが必要となります。
そのため、より出力トルクの大きなモータを搭載することとなるため
サイズやコストの観点から弊社の電動操作機ではスプリング構造は採用していません。
緊急遮断操作機のご紹介
弊社では、ばね機構を用いたスプリングリターン構造の電動操作機はラインアップしていませんが
バッテリやキャパシタを搭載して電源遮断時に開または閉状態に作動させる
緊急遮断電動操作機をご用意しています。
緊急遮断電動操作機は、電源が遮断されると操作機内部に搭載したキャパシタや
バッテリから電源を供給し、全閉または全開の状態まで作動します。
スプリングリターンと同じような用途にご使用いただけます。
電磁弁とは異なり小口径だけでなく大口径バルブにも対応しています。
コンパクトなモデルから耐環境性に優れたモデルまで多くのサイズをご用意しております。
・ACRシリーズ
・ECRシリーズ
・ABR/HBRシリーズ
が対象となります。二方弁だけでなく三方弁にも搭載可能です。
ホームページの製品案内>電動操作機のページに電動操作機の仕様書を掲載していますので
ぜひご覧になってみてください。
(オレンジ色の「緊急遮断」のボタンを押すとスクロールします。)
詳細な仕様は弊社営業部までお問い合わせください。
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当社の幅広い電動操作機ラインアップから最適な機種を選定させていただきます。
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