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ボールバルブの構造2021.10.01
ボールバルブはボールを回転させることで流路を開けたり閉めたりしています。
回転するボールの支え方には大きく二種類の構造があります。
フローティング構造
ボールがシートに抱え込まれている構造のボールバルブです。
本体の流路に配置された2枚のシートが適度な締め代でボールを挟み込んでいます。
ボール上部には溝が設けてあり、ここにステムの板状になった部位を合わせボールを回転させます。
この溝は、ボールが全閉時に流路と同じ向きになるようになっています。
流体圧力によりボールが溝に沿って下流側に押されることで安定したシール性能を確保します。
部品点数が少なく、シンプルな構造なのでコストパフォーマンスにも優れます。
締め代はシートの弾性を利用しているので、比較的柔らかい材料を使用しています。
トラニオン構造
trunnionとは部品を旋回させる回転軸のことです。
ボールを上下の軸でしっかり支える構造のバルブです。
回転軸に支えられてるお陰でボールは流体圧力の影響を受けにくくなっています。
シートはシートホルダに内蔵された”ばね”で押されボールに接触しています。
安定した締め代を長期間保持することができます。
構造が複雑で部品点数が増えるので価格は高めになってしまいますが、流体圧力の影響を受けにくいことから
差圧が大きい等、条件の厳しい環境で使用されることが多いモデルです。
設定しているシートも高性能エンジニアリングプラスチックからメタルシートといった高剛性の材質を各種取り揃えております。
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