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ボール弁とは?2021.09.01
バルブの主な役割は、配管内の流体を「流す⇔止める」を制御することです。
配管内の流路を閉じたり開けたりする役割を担うのが「弁体」と呼ばれる部品です。
弁体には様々な形状・動き方があり、種類によって呼び名が変わる場合もあります。
弊社で取り扱っているバルブには弁体の種類によって以下のようなモデルがあります。
ニードル弁 / ボール弁 / バタフライ弁
今回は弊社でもっともラインアップが多い「ボール弁」についてのお話です。
バルブ内部の弁体がボール形状なので、ボール弁という名称になっています。
<ボール弁イメージ>
因みに…弊社での取り扱いは今のところありませんが、世の中には玉形弁という名称のバルブがあります。
玉という表現が付きますが「玉形弁=ボール弁」ではありません。
本体の外観が玉状(GLOBE)なので、その名が付いたそうです。
一般的にはグローブ弁と呼ばれることが多いかと思われます。
<グローブ弁イメージ>
ボールの作動イメージ
ボールには流路と繫がる穴が設けられており、ボールを90度回転させることで流路を閉じたり開いたりします。
ボールの穴を流路に合わせることで流体が流れます。
中間位置だと流量が絞られます。
全開位置から約90°ボールが回転すると球面が流路を塞ぎ、流体が閉止されます。
今回紹介したボール弁は二方弁と呼ばれるタイプです。一本の配管を流れる流体を制御します。
・流体を「流す⇔止める」用途のON・OFF弁
・開度を変化させ、流量を調節する比例制御弁
として使用されます。
モデルによってON・OFFまたは比例制御に特化したモデルや、どちらにも使用できるモデルがあります。
組み合わせる電動操作機やエア作動操作機によって様々な用途にご使用いただけます。
中間開度で使えるモデルもあります。
弁開度を任意の開度とし流量調整用に使用できます。
中間開度でも使用できるボール弁
A、AE、E、EG、V、GSシリーズ
比例制御専用ボール弁
MV、VRシリーズ、GSのVポート仕様
中間開度での使用については一つ注意しなければいけない条件があります。
いずれのボール弁も、中間開度である程度使用すると全閉にしても若干の弁座漏れを発生するようになります。
弁座漏れが許容できない条件の場合はON・OFF弁を併用してください。
(バタフライ弁であれば中間位置で使用しても全閉時のシール性能を確保できます。)
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